10)発売・初期評価

メディア評価

ここではあまり多くは語らないが 各国の評価もさまざまだったが 楽しいと言う点では同じだった 。

中でも、意外に欧州のメディアの評価が 驚きに満ちていた 最初のトライで肩を並べられた、レクサスを楽しいと言ってしまった、サウンドにやられた 等々。

レクサスからこんなクルマがでるなんて 

日本はまだ景気が良く あっと言うまに バックオーダー2年となった こんなに受け入れもらえるとは 営業の誤算であった 同時期に発売された ニッサンGT-R効果もあったとは思う。

戦闘機と比較されるのは本意ではないが チームニッポンスポーツカーとしてはうれしいことであった 。

もっとも この直後に残念なリーマンショックが 起きてしまい 景気の悪化とともに 受注の鈍りが残念でならない。

増産の効果で1年程度でバックオーダは解消できた 。

ちょっと心配だったのは 冷静な米国 ビックパワー慣れた文化と 欧州の競合車と同価格に設定したことで評価待ちの感じであった でも 買っていただいた コアなユーザは大変熱く この点では安心できたのが救いだった。

お客様サーキット試乗会

バックオーダ2年となった日本では お客様への対応として
サーキット試乗会を 全国で転戦して行うことになった
これは チェイサーのサーキット試乗会をやった経験からの提案企画であった

レクサスらしい構えで行ったサーキット試乗会 みなさん嬉々として喜んでいただいた
お客様から ありがとうと言って頂ける 驚きだった
創ってくれてありがとう 思いもかけない言葉を頂いた
お手紙も沢山いただいた 中には想い出を写真集して送ってくださる方も

創って良かった。

この試乗会か FSW F ドライビングレッスンに引き継がれている

おまけ

この発売活動のおかけで 戸惑うこともある 多くの方から 普段も声をかけていただくようになったのだ 。

駐車場で、本屋さんで エレベーターで 中には病院の待合室で トヨタOBの方にも 慣れない経験であった


LEXUS IS F 開発備忘録 目次はこちら

これから順次アップしていきます。
2015~2016年カートップ誌に連載していたストーリーの原文になります。あえて当時書いたままの文章です。

投稿者プロフィール

office F.Regulus 矢口幸彦
office F.Regulus 矢口幸彦
元トヨタ自動車株式会社 IS F, RC F, GS F開発責任者 矢口幸彦
個人事務所ならではの『One to One』のサービスで、ワクワクしながら笑顔になれる働き方をお手伝いします。