11)成長: IS FからRC Fへのバトンタッチ

走り続けること

IS Fが走りだした 満足するできの: はずであったが 1m走ると あれをこうしたい、

こうなるかな エンジニアは 欲深い。  これから6年 IS Fは毎年改良を続けることになる。 毎年良くなった(はず)である。

毎年乗ってもらえるメディアの方の評価も高まり 、完成形としての限定車を 最終年2014年にだすことができた。TRDがIS F用のスポーツ用品 CCS-Partsも開発してくれ 顧客ニーズに対応してくれた。

そして、時期モデル へバトンタッチする開発を進めることになった。 通常ならば IS Fのモデルチェンジを行うのだが、 私は F ブランドを創りたいという大きな目標に向かって走ることにした。 IS Fはその最初の手段であり IS Fの想いを継承することが重要 。IS F 1代で終わっては困るのである 。それでは単なる我儘クルマである 。

でも、足りない伝統。老舗になりたい、認知度向上 もっと本物にする為に走り続けなくてはいけない。 最初をつくることより 継続することは 100倍難しい。 Fを多くの人に知ってもらい 楽しんでもらう それで F が長いあいだ必要とされる。そのために まず 認知を上げる そのためには IS Fだけでは不足、少なくとも3車種くらいに Fモデルを設定したい。 

次の代1歩のために 選んだベースモデルは その為にIS ではなく RCであった

RCが開発すると同時に Fの提案を行ない、ISの時とは違い、 RCの開発に中に F に必要な要素もいれて開発を平行で進めることになった。

CCS-Parts 装着車
IS F ダイナミックスポーツチューン
RC F


LEXUS IS F 開発備忘録 目次はこちら

これから順次アップしていきます。
2015~2016年カートップ誌に連載していたストーリーの原文になります。あえて当時書いたままの文章です。

投稿者プロフィール

office F.Regulus 矢口幸彦
office F.Regulus 矢口幸彦
元トヨタ自動車株式会社 IS F, RC F, GS F開発責任者 矢口幸彦
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